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月刊SNSはじめます! [俺たちがTipsBlogをかっこよくする!]

初めまして、OpenPNEプロジェクトの手嶋です。この春からSo-net SNSのご厚意でSo-net SNS TipsBlog
の管理をさせて頂くことになりました。
So-net SNSのSNSオーナーをはじめとして、すべてのOpenPNEユーザーの皆さんにとって、日々の運営や、SNSのカスタマイズをするうえで役に立つ情報を発信することを、このBlogの目的とします。
OpenPNEプロジェクトのメンバーを中心として、手作りで作っていくBlogです。まだまだこうした経験は慣れていないので、不手際も多くあるかもしれませんが、これからよろしくお願いします。

記念すべき第1回目の投稿はOpenPNEの歴史について、お話させて頂きます。

現在So-net SNSで使われているSNSエンジン、OpenPNEはオープンソース方式で作られています。
しかしOpenPNEは、はじめからオープンソースだったわけではなく、そもそもSNSですらありませんでした。
どのような経緯でオープンソース化され、現在のSNSの姿になっていったのでしょうか?


■■携帯転送メール時代

OpenPNEの原型は、私が所属する会社である株式会社手嶋屋(http://www.tejimaya.com)で実験していた携帯電話向けのサブアドレスサービス「みせかけメアドPNE」です。当時はまだSNSではなく、携帯電話向けの転送メールサービスでした。
約20,000人の利用者が1日30,000通程度利用されているサービスでした。
サブアドレスサービスとは、携帯電話のアドレス(@docomo.ne.jp や@ezweb.ne.jp)などの他に、もう一つ連絡用のアドレスがもてるサービスです。PNEの名前の由来はこの転送メールから来ています。サービスの仕組み上、どうしてもサイト名の最後が「ne.jp」になるようにしたかったことと、携帯で打ちやすいキーを組み合わせていったら、ane dne gne jne mne....となっていき、「pne.jp」が一番響きが良かったのでこれに決まりました。
(※こんな経緯なので、「PNE(ピーネ)」という言葉に意味は無いんです。。。最近はOpenPNEも広がってきて、良く「PNEは何の略なんですか?」と聞かれます。うまく略語を思いついたら、是非アイデアをください。)

■■荒れる掲示板

この転送メールサービスは他のサイトでメールの連絡を取って遊ぶための単なるツールでしか無いので、PNE利用者同士ではコミュニケーションはおきません。これではサービス運営者側としてつまらないと思い、利用者の交流を目的としてレンタル掲示板を設置してみました。
設置した当初は活発に交流が行われており、とても順調だったのですが、掲示板の利用者が増えて行き100人ぐらいになった時点で、一気に荒れ出しました。荒れている次期が数ヶ月続き、また利用していたのがレンタル掲示板なので、荒らしている犯人の追跡を行うことも出来ずに、非常に苦労していました。
これを解決するためには、自分で掲示板を作るしかないと思ったわけですが、どうすれば荒れない掲示板が作れるだろうと分析をしていました。

■■SNSに出会う

ちょうどそのころは、mixiやGREEがはやり始めた頃で、「招待制で荒れない」「新しいタイプのコミュニティ」というようなメッセージがまわりの利用者から伝わってきました。
そこで荒らし問題を解決するために「なぜSNSだと荒れないか?」について、分析をしました。
そして9月に、これまでのレンタル掲示板を廃止し、PNEにフレンドリストの概念を持った、SNS型掲示板「PNEコミュニティ」を作りました。
PNEコミュニティにしたところ、これまで100人程度で荒れていた掲示板が全く荒れなくなり、順調にユーザー数も増えていきました。この体験で、SNSの大きな可能性を感じました。

■■SNSは一つでは足りない

リリース後もPNEコミュニティには、利用者の意見を聞きながら少しずつ機能を追加していきました。このころSNSのブームはどんどん加速し、手嶋屋で仕事をする中でもSNSの話が舞い込むようになりました。そして2005年の1月に商用案件として、就職活動向けSNSを立ち上げました。この当時はまだ社内で持っている製品という位置づけでしたが、SNSの急速な発展と、そのころに浮かんだ「SNSはたくさんあった方が楽しい」というアイデアのために、オープンソースだというアプローチを考え出すようになりました。

■■オープンソース化

自前でプロジェクトを立ち上げると決めてから、実際にオープンソースとしてリリースするまでには、商用案件のコードが含まれていないか確認したり、ライセンスの都合でオープンソース化出来ないライブラリを他の物に入れ替えたりと、予想以上に面倒な作業が多くあり、2005年6月にようやくOpenPNE1.0としてリリースしました。当初のライセンスはMySQLの先例にならって、GPL+商用ライセンスのデュアルライセンスに設定しました。

■■OpenPNE勉強会

オープンソース化に前後して、現在でも毎週続いているOpenPNE勉強会がこのころ始まりました。
一企業からスタートしたオープンソースプロジェクトをなるべく開かれた物にすることと、実際の利用者であるSNSオーナーから直接フィードバックを得るために、2005年の春から勉強会を始めました。
(※ちょうど先日、4月14日で勉強会は100回目を迎えました。2年以上続いていることになりますね。)

http://www.tejimaya.com/

■■So-netSNS始まる

2006年の6月に、So-net SNSがスタートしました。「SNSはたくさんあった方が楽しい」というコンセプトを実現するとてもおもしろい企画で、積極的に参加させて頂きました。
現在では3,000以上のアクティブなSNSが存在します。

OpenPNEは今日も開発が続いている、オープンソース開発プロジェクトです。プロジェクトの最新情報については、このBlogでもどんどん取り上げて行きたいと思います。

次回は、OpenPNEのデフォルトのスキンをデザインしている藤本さんに投稿して頂きます。このTipsBlogのデザインをお願いします。Blogのスキンを変更しながら、SNSにおけるスキンデザインのポイントやこだわりを語って頂きたいと思います。


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